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ひたすら自由
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アニポケで、ポカブが捨てられる話があったと聞いて思わず書いてしまった話
文章だけで挿し絵皆無です
あとちょっとだけ友達の主トレーナー出てきます、ホントちょっとだけ


「ごめんね楓、人数分プレゼント出来なかったわ」

博士が苦笑いで謝ってる隣で、チェレンとベルとさくらがそれぞれ博士からもらったポケモンを持っていた。
いいなー。ぼくも欲しかったけど、じゃんけん負けちゃったしなー。

「近いうちに用意するから、今は我慢してて」
「はーい」


しばらくして、三人は隣町へ行っちゃった。
ぼくはポケモン持ってないから、草むらへ入っちゃダメだって言われた。
でもやっぱり、早く冒険したい。

(1番道路に行って、博士がくれたモンスターボールでゲットしよう!)

ママに内緒で外へ出て、1番道路に出た。
空を見上げたらピンクの花びらが舞っていて、とてもきれい。
花びらに見とれてたら、足に何かがぶつかって転んじゃった。

「・・・!」
「いてて・・・、あ!」

ぶつかったものを確認したら、ベルが持ってた「ポカブ」ってポケモンが倒れていた。
ポカブは何だか傷だらけで、苦しそうだった。

「大丈夫?」
「っ!」
「あで!」

抱っこしようと手を伸ばしたら、おでこに頭突きされた。
痛がってるスキに、体を引きずって草むらへ逃げようとしていた。

「待って!逃げないで!」

何度か頭突きされながらも、なんとか博士の所まで連れていくことが出来た。

博士が言うには、このポカブは前の持ち主に傷つけられて更には捨てられてしまったらしい。
そういえば手当をしている時も、ずっとぼくらを睨んでいた。
今は落ち着いたみたいで、すやすや眠っている。

「可哀想に、すっかり人間が怖いみたい。次の持ち主が決まってもまた攻撃しちゃいそうね・・・」
「ポカブはどうなっちゃうの?」
「このままだと野生に返されるわ。でも人のポケモンだったこの子が、生きる手段を持っているか・・・」

頭を悩ませる博士と傷ついたポカブを見て、ぼくの中で決心がついた。

「博士。ぼくがポカブの持ち主になる」
「えぇ!?あなたさっき攻撃されたばかりじゃない!」
「されたけど、もう大丈夫」

しばらくして、博士はため息をついた。

「この子の心の傷は、そう簡単に癒えないのよ。それでもこの子の持ち主になるの?」
「うん。傷は癒せなくても、支えることくらいはできるよ」
「・・・あなたってホント素直ね。いいわ」
「え!じゃあ・・・」
「ただし!冒険に出るならポカブがあなたになついてからよ。また怪我されたら困るわ」
「ありがとう博士!」


「イッシュのいいとこ、いっぱい見つけてらっしゃい」
「楓なら出来るわ!ファイト!」
「うん!ママ、博士、行ってきます!行こうポテコ!」

「・・・行っちゃいましたね、お母さん」
「ええ。あの子が一人旅なんて出来るのかなって、母親として心配ですが・・・」
「そうですね。でもあのポカブが3日でなついたんですから、ポケモントレーナーとしての素質は十分あります。彼はこの先たくさんの出会いをして、大きく成長して帰ってきますよ」
「アララギ博士にそう言ってもらえたら、きっと大丈夫ですね」
「ふふ・・・っと、私はそろそろ行きますね」
「今度はどちらへ?」
「電気石の洞穴です。ポケモンはまだまだ奥が深いので、自分の目で確かめたいことが山ほどあるんです」
「くす、お父さんに本当そっくりですね」
「へ?そ、そうですか?で、では失礼しますっ」
「お気をつけてー」

(血は争えない・・・か。楓もあの人みたくなるのかしらね)

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オチにアララギ博士を使ったら愛着がわいちゃった件

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